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【読書メモ】国際交通論 政策・産業とその展望

○第2章 ネットワーク産業と経済学・ネットワークの特徴として、規模の経済性、補完性があり、これらは自然独占が効率的であるという帰結を生む。また、需要側における規模の経済性(例:参加者が多い方が利便性が高まる)をネットワーク効果と呼ぶ。閾値に達しない場合には、他規格との互換性確立が有効であり、閾値を超えると、社会的に非効率でも中々解消できない(スイッチングコスト)。・運賃政策の考え方として、運賃価値説と原価主義説がある。後者の一類型である総括原価方式が取られることが多いが、過剰投資になる蓋然性が高い(アバーチ・ジョンソン効果)ため、自由な料金体系を認めることで、需要の平準化を実現することが望ましいという意見もある。この考え方を採用したのが航空運賃である。・自由化は事業リスクを供給者側にも担わせる方向性であることから、原価主義説から運賃価値説への移行と捉えることができる。Pigouは理想的な価格差別として、全ての消費者に対して支払意思額だけ運賃を課す第1種価格差別を挙げた。これは近年の情報技術の進展により可能となっている。混雑解消の観点から、ピークロードプライシングを設定することも可能である。・規模の経済性が強く働くインフラ産業で実践されてきた、垂直統合された企業組織による独占的な運用について、有効な価格規制への疑義、サービスレベルの劣化・技術革新の遅さが指摘された。こうした問題点に対

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