日立製作所が31日発表した2024年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比2.5倍の1753億円だった。ITサービスと送配電網の主力2事業で人工知能普及の恩恵を受けた。空調事業の再編などDXを軸とした事業再編を続け、さらなるAI需要の取り込みを狙う。記事を要約すると共に所感を述べたい。
売上高にあたる売上収益は5%減の2兆2114億円だった。自動車部品の日立Astemoが連結対象から外れた影響があった。
純利益は事前の市場予想(QUICKコンセンサス、1030億円)を7割上回った。
「IT」と「エネルギー・鉄道」部門がAIブームを追い風に好調だった。IT部門は金融や交通など顧客企業のAI導入支援が伸び、調整後EBITA (利払い・税引き・一部償却前利益)は49%増となった。
エネルギー・鉄道部門の調整後EBITAは99%増となった。
AIのデータ処理で急増する電力消費に対応するため、データセンター向けの送配電網の整備が拡大した。
日立は09年3月期に巨額赤字を計上したのを契機にITを軸とした事業入れ替えを進めた。
構造改革を経てITとエネルギー・鉄道、エレベーターや産業設備の「産業」の3事業部門に集約。
加藤CFOは「事業入れ替えについて、DX支援が中核となるのは変わらない」と話し、AIとの相乗効果のある事業構成を今後も追求する。
23日には家庭用エアコンを切り
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