15年ほど前にIBMがノートパソコン事業を売却しました。売却5年前、IBMユーザを対象としたイベントで神奈川県にあるノートブック(ThinkPad)の開発現場を見学する機会がありました。黒地に赤丸のブランドイメージは、紫色や白色のゲーム用パソコンではない硬派なパソコンということで、業務用の信頼性をセールスポイントにしていました。ThinkPadの開発は日本で行われていることをこの時知りました。その開発責任者が、IBM製品のユーザ企業を招待したイベントで、事業として成り立たなくなったら、会社はパソコン事業から撤退するといいました。これには驚きました。製品開発の仕組み、特徴、機能、市場占有率、ソリューションなどこの製品の優位性を2時間近く聞いたあと、儲からなくなったら撤退すると冷たくいわれました。そしてその5年後に現実となりました。自社ブランドのパソコンに愛着をもつIBMの社員は数千人はいたはずです。事業のリストラが市民権を獲得している昨今、こだわりや愛着は金にならないことを外資に働く日本人社員は20年以上前に学習していました。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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