ジョン・ドナホーの前任者、メグ・ホイットマンは、1998年に社員数30人程度の規模だったイーベイを、退任する2008年3月までに世界的なインターネット・オークション会社に成長させた。そうした名物CEOの後任というのは気の重いものだが、ドナホーには取り組まねばならない仕事があった。コア事業であるオークションは下降線をたどり、スカイプの大型買収は失敗に終わっていた。ドナホーは、オークション事業の活性化のため、イーベイの取引市場を整備し、また事業の方向性に合わなかったスカイプは売却して、イーベイと相性のよいアプリ・メーカーやチケット売買サイトなどの買収を続けた。また、顧客のフィードバックを直接収集するサイトの創設など、顧客重視とイノベーションの推進に力を注いでいる。創業から15年経ったいまも、リスクを取って成長を追い求めるイーベイの企業文化について語る。
Source: ハーバード
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