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【書評】ソニー再生 変革を成し遂げた異端のリーダーシップ

 ニデックの新社長、岸田光哉氏がソニー出身ということもあり、本書を手に取った。斜め読みながら、読了したのでレビューを書くことにする。率直な感想は、当時のソニーの深刻さが書き込まれておらず「平井一夫」という経営者の偉大さが、うまく伝わってこないな、という印象。いや、企業再建というのは本にしてしまえばどれもシンプルで味気ない。結果からみれば、やっていることはとても単純なのだ。しかし、再建中の企業はカオスであり、社員同士が反目しあい、責任を擦り付けあい、皆が好き勝手を言い、どちらに行くべきか合意が取れない。そんな混沌と不信、諦めが渦巻く空間なのだ。そんな中で、真の課題を見つけ出し、シンプルに考え、決断し、抵抗勢力にめげることなく、愚直に社員と話し、鼓舞し、説得し続けなければならない。それが会社を、社員を、心をまとめるということであり、それは物凄いエネルギーのいることだろうと思う。自分自身には会社経営の経験はないので想像するしかない。ともかく、企業再建とは文章にしてしまえばシンプルなのだ。「混沌とした絶望の中でシンプルな答えを出し、それを貫徹する」。それが経営再建の神髄だと思っている。カルロスゴーンにしても、永守経営にしても、そして今回のソニーにしても、バリエーションはあれど、それはすべてに共通している。ただ、それは現実には簡単なことではない。だからこそ彼らは偉大なのである。傍流の人続きを

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