2020年、わずか2週間でナイトキャップ(NightCap)の商品の売上が4万ドル(約631万円)に急増したのを目にして、同ブランド共同創業者兼CEOであるシラー・ベナルド氏はほとんど信じられない思いをした。
同社の「ナイトキャップ・シュシュ(NightCap scrunchie)」は睡眠薬やそのほかの好ましくない物質から飲み物を保護するドリンクカバーとしても使えるという商品で、TikTokで大流行した。ベナルド氏自身がiPhoneで撮影・投稿した8秒間の動画は4000万回以上の再生回数を記録している。
それから4年、ナイトキャップはTikTokで46万人以上のフォロワーと2000万以上の「いいね!」を獲得した。現在までに、TikTokは同社の全体売上の約80%となる400万ドル(約6億3000万円)を牽引していると同氏はインタビューで語った。しかし、問題がひとつある。ナイトキャップ成功の原動力となったそのプラットフォームが、米国で禁止されるかもしれないという脅威にさらされているのだ。
禁止法が迫るなかで「代替案」を考えはじめるブランド各社
現在ナイトキャップをはじめとするTikTokで人気の各ブランドは、同アプリが禁止された場合に備えてソーシャルメディア戦略を転換しようとしている。
「もしTikTokがなくなったら我々は本当に困ることになるし、おそらく多くの取引を
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