マネジメントとは組織で最も非効率な活動かもしれない。部下の仕事を監督する時間は膨大であるうえ、コストがかかり、マネジャーの人数に比して意思決定や対応も鈍重になる。取引コストの点から、組織ではなく市場の調整力を評価する経済学者もいるが、市場は複雑な活動を処理するのは不得手である。では、マネジメントを担う上層部がいなくても優れた調整ができ、階層組織と同じような統制を保ちつつ、開放的な市場並みの自由と融通性を享受できたらどうだろうか。マネジャー抜きでもマネジメントが実践できれば、素晴らしいことだろう。こんな夢のようなマネジメントを実践しているのが、世界最大のトマト加工業者、モーニング・スターである。同社にはマネジャーと呼ばれる人はおらず、階層はない。自主管理の下、だれからの指図も受けずに各ステークホルダーとのコミュニケーションと調整を図る。同社で実践されている自主管理の方法と、その長所と短所を解説しながら、この新しいマネジメント・モデルの未来を探る。
Source: ハーバード
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マネジャーをつくらない会社 – バックナンバー
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