幸福が訪れたり、幸せな気持ちになったりすると、程度の差こそあれ、人は笑顔になったり、陽気に振る舞ったりする──。実はこのようなステレオタイプは比較的最近のことであり、多くの場合、アメリカとアメリカの影響を強く受けた文化圏に顕著であるという。たとえば、18世紀までの西洋では、幸福の表現方法として慎み深い態度が好ましかった。なぜなら、「神は喜びや悦楽を享受することなく、いくぶん悲哀に満ちた振る舞いと禁欲に身を置く者に手を差し伸べる」と考えられていたからである。では、幸福イコール笑顔がステレオタイプになったのはいつか。19世紀になると、一転して幸福を求める態度が一般化する。そこには、死生観や労働観との兼ね合いがあった。そして20世紀、とりわけアメリカでは1920年代以降、人々が幸福を主張する権利が確立され、メディアや広告、製品やサービスを通じて、幸福の表現方法はいまのようにステレオタイプ化されていった。しかし、あらゆる文化的現象にメリットの一方でデメリットが存在するように、幸福の文化的規範にも今後変化が起こりうる可能性がある。
Source: ハーバード
スポンサーリンク
幸福の歴史 – バックナンバー
最近の投稿
- YouTube launches Communities, a Discord-like space for creators and fans to interact with each other
- Amazon adds PayPal as a payment option to Buy with Prime
- Edera is building a better Kubernetes and AI security solution from the ground up
- YouTube unveils ‘Hype,’ a new way for fans to help smaller creators grow their reach
- Last Week: Amplify your brand by hosting a Side Event at TechCrunch Disrupt 2024
- 副業で動画編集を始めよう!可能性とSNSを活用したプロモーション方法
- ピーター・ティールのVC等から23億円調達のカルデラ──イーサリアムのレイヤー2台頭に照準
- 人生のキャリアパス⑦ 2024.8.30(274)
- 人生のキャリアパス⑥ 2024.8.29(273)
- YouTube Studio now lets creators brainstorm video ideas with the help of AI
コメント