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「自分が死んでいる」と認識しているのに…死んだクラスメイトとの日常

金子玲介の『死んだ山田と教室』は、私立大学附属の男子校の二年E組で人気者だった山田を中心に据えた青春小説だ。特徴は、物語の冒頭で山田が既に死んでいること。彼は夏休みが終わろうとする頃、酔っ払い運転の車に轢かれて命を落としたのだ。死んで埋葬された山田だが、その魂らしきものは、まだこの世に残っていた。二年E組の教室のスピーカーを通じて、彼は死してなおクラスメイトや担任教師と会話できるのだ。聴くことと話すことしか出来ないが、夏休みが明けても、山田は確かにクラスの一員として存続していた。自分が死んでいることを認識しつつ……。
Source: 現代ビジネス

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