インフルエンサー業界に忍び寄るバーチャルインフルエンサーやジェネレーティブAI作成コンテンツの台頭により、インフルエンサーエージェンシーにとってインフルエンサーとのパートナーシップをうまく管理し、インフルエンサーが獲得してきたと主張するフォロワーやエンゲージメントに関する測定基準の信憑性を検証することは困難になりつつある。
そして事態はさらに複雑だ。ViralyftやTwicsyといった多くのソーシャルメディアサービスは影響力を強めたいクリエイターや企業に対して、フォロワーや「いいね!」、再生数を直接販売している。そうしたトラフィックの一部はボットによるものだ。
では、エージェンシーはどのようにして本物を見分ければいいのだろうか?
深刻化する「フェイクフォロワー」問題
分析プラットフォーム「ハイプオーディター(HypeAuditor)」によると、2021年に全世界のインスタグラム・インフルエンサーのうち49%がフェイクフォロワーを利用していたという。こうしたフェイクフォロワー問題は2019年にブランドに約13億ドル(約2050億円)の損害と与えたと推定されている。多額の損失とまでは言えないが、当時黎明期にあったビジネスということを考慮するとかなりの金額だ。
何よりもエージェンシーは、ブランドとクリエイターの関係を健全なものにするには、この業界が進化するなかで明確な戦略を策定
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