変革疲れ?大企業でイマ生じている従業員の意識の変化とは?
企業が変わろうとするとき、変化を阻もうとする原因の多くが企業の内部に存在する――そんな状況が、あまた散見されています。それは変わることへの心配や不安など、さまざまな“今を肯定する引力”に多くの社員が引き寄せられてしまうからです。
電通が提供する、企業の人的資本経営の実現と事業成長のための支援プログラム「HR for Growth」チームでは、「企業の変革に関する従業員意識調査」を2021年12月と、2023年11月に実施しました。
2021年の第1回調査では、大企業の従業員を対象に、自社の変化に対する意識について聞き取りました。そして2023年の調査では、新たに人的資本経営に関する設問も加え、その課題感を明らかにしました(調査概要はこちら)。
その結果、企業変革に対する従業員の熱量が低下していること、人事部門と事業部門での意識のギャップなどが明らかになりました。
本記事では、「HR for Growth」に関わる電通BXデザイン局の弥園圭一と永井健一郎が、調査の結果とともに従業員のインサイトについて分析・解説します。
<目次>
▼自社の変革に対して、従業員は行動しているのか?
▼変革を推進する社員の割合は2021年から半減
▼自社が変わることに社員の8割以上は「不安がある」
▼人的資本経営への
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