先進テクノロジーとスマート・ディスクロージャー(洗練された情報公開)という新たな政策がうまく連動して、経済のさまざまな分野の仕組みが変わろうとしている。政府のデータや民間企業の公開情報は、次第にコンピュータで読み取り可能な形式で入手できるようになり、「選択エンジン」と呼ぶ新サービス、すなわちデータを集約する技術の普及に拍車がかかるだろう。この動きは企業にとって、脅威であると同時に大きなビジネスチャンスになりえる。情報開示の進展によって市場の効率性が高まると、欺瞞や目くらましなどの手段を用いて、あるいは消費者の怠慢に乗じて市場シェアを得ていた企業は、形勢が不利になる。一方で、価値の高い商品を合理的な価格で提供する企業は、繁栄するはずである。選択エンジンの進歩と普及は、多大なる影響を経済や消費者の暮らしに及ぼすはずであろう。
Source: ハーバード
コメント