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すべてを「失敗ありき」で設計する——マシュー・サイド『失敗の科学』を読む

近年注目を浴びている「失敗ありき」のツールがもうひとつある。著名な心理学者ゲイリー・クラインが提唱した「事前検死(pre-mortem)」だ。これは「検死(post-mortem)」をもじった造語で、プロジェクトが終わったあとではなく、実施前に行う検証を指す。あらかじめプロジェクトが失敗した状態を想定し、「なぜうまくいかなかったのか?」をチームで事前検証していくのだ。失敗していないうちからすでに失敗を想定し学ぼうとする、まさに究極の「フェイルファスト」手法と言える。チームのメンバーは、プロジェクトに対して否定的だと受け止められることを恐れず、懸念事項をオープンに話し合うことができる。
マシュー・サイド『失敗の科学』ディスカヴァー・トゥエンティワン, 2016. p.325.本書『失敗の科学(原題:Black Box Thinking: The Surprising Truth About Success)』は、さまざまな「失敗」の事例について、詳細な事例内容と背景にあるメカニズムについて分析し、紹介している。なぜ10人に1人で起こる医療ミスの実態は改善されないのか?なぜ墜落したパイロットは警告を無視したのか?なぜ検察はDNA鑑定で無実でも有罪と言い張るのか?医療業界、航空業界、グローバル企業、プロスポーツチーム…あらゆる業界を横断し、失敗の構造を解き明かす書籍である。続きをみる

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