現在のサステナビリティ経営の原点になった論文と言っても過言ではない。1990年代、企業では、「環境重視」は意識されていたものの、それは業績向上以外に考えるべき事項の一つという位置付けであった。そんななか筆者のスチュアート L. ハートの「持続可能なグローバル経済の構築」というメッセージは、環境への取り組みが新たな次元に入ったことを示すものであった。ハートは、拡大するグローバル経済が抱える危機の増大を指摘するとともに、それらの危機が企業にとってチャンスであること、そこに事業体である企業こそが貢献できることを明確に示したのだ。本稿では、グローバル経済が、市場経済、生存の経済、自然の経済の3つの構造から成り立っていることを指摘する。つまり経済の多面性を企業が理解することを求めるのだ。そのうえで、環境戦略の3つの段階を示す。それらは、汚染防止、プロダクト・スチュワードシップ、クリーン・テクノロジーである。ハートの論文から16年経ったが、その骨子はいまだ持続可能性の議論の中心となっている。1997年にマッキンゼー賞を受賞した記念碑的論文を本邦初公開する。
Source: ハーバード
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「持続可能性」を実現する戦略 – バックナンバー
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