イーロン・マスク氏がTwitter(現X)を買収した当時、もはやおなじみのその弔いを茶化すジョークがいくつも飛び交ったが、Xの棺には、いまなお最後の釘は打ち込まれていない。
2022年、マスク時代の死の灰が降り始めた直後、Twitterを立ち去るオーディエンスに狙いをつけるライバルプラットフォームがいくつも登場した。当初、Twitter前CEOのジャック・ドーシー氏が設立したブルースカイ(Bluesky)や、マストドン(Mastodon)といった分散型SNSプラットフォームの周囲には、大きな勢いが生まれていた。
Xの悪戦苦闘を受けてメタ(Meta)が市場に投入したスレッズ(Threads)は、Xを完全に葬り去るアプリとまでいわれた。
広告収入減少もオーガニック戦略で健在
それでも、マーケターたちは、Twitterがユーザーの心に刻み込んだモノカルチャー的な瞬間や街の広場のような特質を再現できるプラットフォームはほかにはないといい、首を縦に振らなかった。
そしていま、Xはメディアミックスの一角に立ち続け、ソーシャルリスニングやオーガニック戦略にその力を発揮している。とりわけそうなのが、スーパーボウルやオリンピック、授賞式といった、一般大衆が視聴するライブイベントにおいてだ。
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