広告業界で行われるある取引慣行について、全米広告主協会(ANA)が報告書を公開すれば、厄介なことになるかもしれない。エージェンシー関係者はそのことをよく承知している。
この取引慣行が直近で話題になったのは5月初めのこと。「The Acceleration of Principal Media(加速するプリンシパルメディア)」というANAの報告書が契機となった。報告書には、エージェンシーが価格非公開でメディアを購入し、(おそらくは)これにマージンを上乗せしてクライアントに再販売するという取引慣行について取り上げ、この手法がエージェンシーのあいだで拡大していると伝えている。
また、同報告書によると、このプリンシパルメディア取引の活用が増加傾向にあり、利益の追求に余念のないメガエージェンシーのあいだでとくに顕著だという。フォレスター(Forrester)のバイスプレジデントでシニアエージェンシーアナリストのジェイ・パティソール氏は、「この取引慣行が利益を伸ばしているエージェンシーの成長要因となっている」と指摘している。続きを読む
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