2014年、ハイデガーの「黒いノート」という覚書集が刊行され始め、そのうちに反ユダヤ主義的な発言が見られるということでマスメディアでもスキャンダラスに取り上げられました。
『ハイデガー『存在と時間』入門』『ハイデガーの哲学』などの著書がある哲学者の轟孝夫氏は、2019年のドイツ滞在中、この出来事がドイツにおけるハイデガー研究に与えた影響を目の当たりにします。しかし、「黒いノート」における「ユダヤ的なもの」をめぐる記述の真意は、本当に反ユダヤ主義的なものだったのでしょうか。ドイツで「黒いノート」と向き合った轟氏の2019年当時の寄稿を再掲載します。
Source: 現代ビジネス
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