【三橋貴明】需要は「判断」で、供給能力は「蓄積」である。
【近況】今回の農業基本法改正と、「非常事態に備え財政健全化」論には、共通点があります。何が最も重要なのかについて、恐らくは「故意」に勘違いしている。農業基本法改正に基づき、コメや小麦が大幅に不足した際に、政府が生産計画の作成や提出を指示し、従わない場合罰金を科すという法律を作る。で?それで、日本の農業の供給能力が高まるとでもいうのか?農家が激減した状況で、食料危機に陥り、「生産計画を作成し、提出しろ!」と指示すれば、いきなり耕作地が増えるとでもいうのか?あるいは、大震災が発生した際に、「この時のために財政健全化を達成したんだ!さあ、カネを払うから復興しろ」と政府が音頭を取れば、土木・建設の供給能力が無から生み出されるとでもいうのか?需要は、政府が国会で予算を通せば、創出される。それに対し、供給能力を高めるためには長期の投資が必要。需要は「判断」で、供給能力は「蓄積」である。この事実、どこから誰が見ても「真実」となる事実を日本の政治家が理解しない限り、日本国民は食料はもちろん、全ての安全を保障されない状況で生きることを強いられるのです。◆メルマガのFoomii配信を始めました。「リパトリ減税」が発行されましたhttps://foomii.com/00305/20240601090000124771◆経営科学出版から「歴史教科書が教えてくれない聖徳太子の英雄物語」が刊行になりました。h
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