税金から作られた素晴らしい世界
政府は国民から徴税した税金で、道路や橋を作ったり、警察や自衛隊や公務員を雇っていると一般的には思われていて、その思い込みは政府の税収といった言葉や我々の血税といった言葉に如実に表れていると思います。 私たちが収めた税金で政府が事業を行っているわけではない、という事実がもっと世間に広まらなければならないと思っています。 スペンディング・ファストと言って、政府はまず国債発行(という名の貨幣発行)により公共投資や、公務員を雇ったりするために支出をして、その後国民から徴税します。 徴税は後で支出(国債発行)が先なのです。 徴税というのはつまり、政府にしてみたら国債(政府の負債)の返済であり、民間からお金を消すということです。道路や橋や病院の建設に使われているわけではありません。 福祉国家的な政権に対して、高額納税者が文句を言うのはそういう思い違いからでしょう。 バブルの後の不景気が続いた原因の一つには、企業が借金返済に走り、世の中のお金を消していった事があげられます。後で述べますが、負債は貨幣発行で、負債をなくすことは貨幣の消失なのです。 徴税と国債発行は対極のものです。前者がお金を消して、後者がお金を生むプロセスそのものなのです。 では無税国家にすればいいのではという質問が出てきそうだが、やはり税金は国家に必要であり、その本当の目的というのは、インフレの抑制、日本円の強制(納税は円で
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