北京モーターショー現地リポート。見えたモビリティの未来
近い将来に訪れるだろう、新エネルギー車(NEV)※普及時代。しかし日本はまだまだ立ち上げ期で、社会にNEVが実際に浸透したときにどんな変化が起こるのか、肌で感じる機会は多いとは言えないだろう。いっぽう中国ではすでに、自動車販売数の半数がNEVになった月もあるくらい、普及が進んでいる。
そこで4月末、電通メンバーと事業パートナーを対象に、北京モーターショーの視察を中心にしたツアーを組成した。電通中国の駐在経験者である筆者2人が参加し、現地拠点や専門家のサポートも受けながら、単に「新車を眺める」だけでなく、販売、利用、そしてインフラの状況なども同時に見ることで、立体的な理解を目指した本ツアーの様子を、簡単に紹介したい。
※新エネルギー車(NEV)…電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)のこと。
NEVの競争軸はスマート機能に本格突入
4月25日から5月4日まで、中国国際展覧センターで開催された、北京モーターショー(MS)。4年ぶりに北京での開催となった今回のテーマは「新時代・新汽車」で、世界のモビリティ/NEVをけん引する中国への期待を感じさせた。
世界最大級の市場への注目度は高く、世界初公開は117台、そのうち、日本など外資との合弁企業の発表は30台。NEVは278台がお披露
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