現代ビジネスの課題を解き明かすために、制度理論への理解は欠かせない。「制度理論」には、社会学ベースと経済学ベースのものがある。社会学ベースの制度理論は「人は必ずしも合理的に意思決定するとは限らない」という前提に立つものだ。人と人は社会的なつながりに埋め込まれており、そこでは時に心理的な親しさ・認知的な近さが生まれ、ヒューリスティックに意思決定すると考えるのだ。ここでは、現代の経営学の主流である社会学ベースの制度理論を解説する。本稿は『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社、2019年)の一部を抜粋し、紹介したものである。
Source: ハーバード
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