筆者たちの調査によれば、知識労働者は平均して労働時間の41%をそれほど重要ではない仕事に割いているという。生産性の改善は重要課題だが、思うように進まないのにはさまざまな理由がある。労働者の側の問題としては、付加価値を生まない事務処理のような仕事であっても、忙しくしていることに満足感を抱きがちだということ。また企業側も、コスト削減の影響で知識労働者に雑用の一部を担当させていること。さらに規制が強化されたために、リスク回避の観点から仕事を部下に任せにくくなっていることなどが挙げられる。筆者たちはまず、時間の使い方を意識することを勧める。評価シートで日々の活動をすべて検討し、重要ではない仕事と外注しやすい仕事を特定して価値の低い仕事を「即座に切り捨てるべき」「他者に任せるべき」「長期的に見直していくべき」という3カテゴリーに分類する。この作業で、重要な仕事に充てる時間を20%も浮かすことができる。
Source: ハーバード
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