Google と米司法省、反トラスト法違反訴訟の最終弁論を開始。独占状態は「検索エンジンの質の高さ」か？

米司法省とGoogleの弁護士たちが5月2日、現在進行中の反トラスト法違反訴訟で最終弁論を開始した。法廷での公判が始まってから9カ月近く、2020年の提訴から3年あまりが経つ。
競争と技術革新を阻害しているか
米連邦地方裁判所で係争中のこの訴訟は、Googleが独占を維持するために米反トラスト法に違反したのか否かを争点としている。この裁判において、司法省および共同原告として名を連ねる複数の州司法長官は、Googleが検索エンジン市場を違法に独占していることを示すだけでなく、その行動が競争と技術革新を阻害していると証明しなければならない。
審理を担当するのはアミット・P・メータ連邦判事で、関連事項について問いただす一方、双方の主張に疑義を呈する場面も見られた。メータ判事はショッピングのAmazonやスポーツのESPNなどの垂直検索を直接の競合と見なすGoogleの主張に懐疑的な態度を示したが、Googleとの競争には法外なコストがかかるという司法省の主張にも物言いをつけた。事例として挙げられたのはスタートアップ企業のダックダックゴー（DuckDuckGo）とニーヴァ（Neeva）のふたつ。いずれも検索の品質を向上させ、プライバシー保護の強化を通じてユーザーの獲得を試みた。
メータ判事は「世間一般の人はGoogleとAmazonが同じビジネスモデルを運用しているとは思わ

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