新たな注目を集める企業ミュージアムの価値 ~企業の思いを集約し、社会との新たな接点を創造~
![](https://xn--9ckkn2541by7i2mhgnc67gnu2h.xyz/wp-content/uploads/2024/05/content_museum-pr35_00.jpg)
文責:井口理(電通PRコンサルティング)
創業の精神、現代的パーパスを社内外で共有する場として再注目が集まる
これまで33カ所の企業ミュージアムを紹介してきた。実際に企業のPR業務を長年サポートしてきた私たちでも、これらのミュージアムを巡ることにより、それぞれの企業の創業の思いや活動の変遷を再認識することができたし、その企業の存在に感謝し、また改めて好きになることができた。
BtoB企業の生活者との接点としても存在する企業ミュージアム(写真提供:ヤンマーミュージアム)
普段私たちが認識する企業情報は非常に断片的だ。発売している製品について広告などで説明する、あるいは企業そのものが何をなりわいにしているかについて語るといった投げかけは、その情報に気付いたとしても瞬間的でしかない。
これは主にBtoC企業の話であり、まだCMなどで接点が持てるが、BtoB企業となると一般生活者にとって、コンタクトポイントはそう多くない。しかしこの企業ミュージアムというものは、いったん足を踏み入れると、館内巡回におよそ数時間をかけ、その過去の実績から未来に取り組むテーマまでを眺めることになる。
さらにはエンタメ要素をも盛り込んだ体験まで提供してくれるところもある。見学順路を進むたびに興味が深まり、所々で足を止めてしまうから歩む速度は徐々に緩む
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