消費者は価格の変化に敏感だ。セールがあれば店頭に殺到し、わずかでも値上げされると知れば買い占めに走ることもある。一時的な売上げを確保するために値下げを決断する企業も少なくないが、これには大きな落とし穴があった。安易な割引で製品・サービスの価値が損なわれ、本来得られるはずの利益も失ってしまうのだ。一度割引に慣れてしまった消費者はそう簡単に戻ってこない。企業に求められるのは、製品・サービスの価値を正当に反映した戦略的な価格設定、長期的な景気変動までを見据えた適応型プライシングである。プロクター・アンド・ギャンブル、ヒュンダイ、ベスト・バイなど、多様な業種・業態で成果を上げる戦略の姿を探る。
Source: ハーバード
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