売上高900億円、マーケティングソリューションカンパニーへの進化をめざすスクロールの中期経営計画とは
スクロールは3か年の中期経営計画(中計)を策定、中計最終年度となる2027年3月期に連結売上高900億円、経常利益80億円、当期純利益54億円をめざす数値目標を掲げた。
前期の2024年3月期連結業績は、売上高が前期比1.5%減の798億2600万円、営業利益は同13.2%減となる53億1300万円、経常利益は同11.0%減の55億1200万円、当期純利益は同12.5%減の36億4900万円だった。
連結売上高は当初830億円を見込んでいたが、eコマース事業の売上高が190億円の計画に対して159億4200万円にとどまった。子会社のナチュラムが手がけるアウトドア・キャンプ用品の市場縮小、AXES(アクセス)によるブランド用品販売は競争の激化など市場環境が悪化、減収に影響した。
これまでの実績と今後の定量目標(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
こうした環境を踏まえ、新中計では従来のダイレクトマーケティングソリューションカンパニー(DMSC)から、マーケティングソリューションカンパニー(MSC)への進化を掲げた。事業ドメインの拡大に取り組むとし、既存事業に対して機能やテクノロジーを追加して、提供価値を高めていく。
事業ドメインの拡大(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
新中計のけん引役は、他社の通販事業を支援するソリューション事業の領域拡大。B
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