ゲームが無料になって今年で20年
PCオンラインゲームはアメリカで生まれた。それが韓国で人気となり、2000年ごろ続々とオンラインゲームを開発する会社や運営サービスする会社が生まれた。ソウルは日本のファミコンブームのときのような感じで、ゲームを作りたい人、ゲームでビジネスをしたい人の熱気がすごかった。そのころKOCCA(韓国コンテンツ振興院)のセミナーで1時間ほど話をしたが、300人ぐらいの参加者があり、質疑応答は講演時間より長く1時間以上あった。ソウルとプサンには何度か調査で訪れた。学生ベンチャーや仲間同士でゲーム会社を作ったケースは結構あったが、靴販売店など異業種からの参入もあった。1980年代の日本のように多くのゲーム会社が誕生していた。日本と比べてベンチャー率は高かったと思う。 当時のオンラインゲームのビジネスモデルはサブスクリプションモデル(だいたい月額課金)だった。オンラインRPGの世界を仲間たちとパーティーを組んでプレイするという特質上いったんユーザーになると、自分だけがほかのゲームに移ることは難しかった。韓国のゲーム会社はどこもその問題に悩んでいた。新規のタイトルが苦戦を強いられたところに現れたのがアイテム課金だ。今ではおなじみのビジネスモデル。ユーザーは、基本無料でゲームをプレイできる。ゲームをほかの人より有利に進めたい人、早く進めたい人は、強い装備や武器、能力や機能アップできるアイテムを購入する
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