創刊から25年のファッション、エンターテインメント、カルチャーの雑誌「ナイロン(Nylon)」は、2017年にデジタル版のみとなったが、オーナーのバッスル・デジタル・グループ(Bustle Digital Group:以下、BDG)は2024年、年2回だけではあるが正式に紙媒体を復活させることに決めた。
BDGの最高コンテンツ責任者であるエマ・ローゼンブラム氏によれば、5万部限定で復活するナイロンは、定期購読のほかにニューススタンドや高級ブティックのロビー、ホテル、空港ラウンジ、ナイロンハウス(Nylon House)のイベント会場などで販売されるという。しかし、その発行部数や販売モデルは、読者や広告主からの反応によって変わる可能性がある、とローゼンブラム氏は付け加える。
これまでのところ、広告主からの反応は予想以上によく、復刻創刊号では数ページにわたる広告ページが組まれている。ローゼンブラム氏は、リニューアルしたナイロンの創刊号は、概念実証のために、広告主との契約なしで発行することも厭わなかったという。
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しかし、年6回発行される「W」誌のおかげで、販売チームはすでに印刷物の販売に習熟しており、創刊号が印刷される前に広告売上を確保することができた。
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