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小学2年生の時、同級生の“かっちゃん”がお母さんの財布から1万円抜いてきたと告げたことがあった。僕とかっちゃんはその1万円（当時の1万円の価値は推定でも現在の100倍ほど）の使い道を模索することとなる。
まず第一に「ガシャポンを好きなだけ回す」。第二に「レンタルビデオ店に行き、観たい作品を好きなだけ借りる」。そして第三に「さすがに1万はバレるから、怒られないうちに財布に戻す」であった。
第三の選択肢は一応挙げただけで、お互いにやにやしながら候補を2つに絞ることとなる。結果、折衷案を採用し、レンタルビデオ店の店頭にあるゴジラのガシャポンを回すということで意見が一致した。
当時は100円で1回というのがガシャポンの基本レート。まずレンタルビデオ店のレジで両替してもらい、小銭に換えてからガシャポン筐体を空にする勢いで回しに回し、かっちゃんがダブったものを僕はもらうことになった。
そういうことをやっているわけだから、当然かっちゃんのお母さんにもすぐバレる。財布から1万円がなくなり、かっちゃんが突然ゴジラの塩ビ人形を山ほど持ち帰るわけだから、バレないはずがない。
翌日、僕とかっちゃんは、かっちゃんのお母さんにめちゃくちゃ怒られた。ついでに家に帰ったら、僕の母親にもバレていて、死ぬかと思った。そして次の登校日には、学校の先生にも雷を落とされた。今ではあり得ないことだが、僕とかっ
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