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月数千件の新規獲得がゼロに。「消費者庁まがいで権限逸脱」と非難の声も【インシップ広告差止訴訟まとめ】 | 通販新聞ダイジェスト

インシップ広告差止訴訟の係争が続いている。地裁に続き、高裁も適格消費者団体の差止請求を棄却した。12月に高裁でも適格団体が敗訴した。これまでの争点や双方の主張をまとめる

岡山の適格消費者団体が、インシップを相手取り起こしていた差止請求訴訟は昨年12月、広島高裁が請求を棄却した。「いわゆる健康食品」の暗示訴求に対する景品表示法の優良誤認の該当性が争点。高裁で適格団体は、「不実証広告規制」の規定を持ち出し事業者に根拠を要求したが退けられた。判決は、消費者庁にのみ運用が許される「不実証広告規制」がいかに強力な権限であるかを示唆している。




編注:消費者ネットおかやまとインシップの係争とは?
消費者ネットおかやまが、インシップが取り扱う健康食品「ノコギリヤシエキス」の暗示訴求の是正を求め、2020年2月、岡山地裁に差止請求訴訟を行った。インシップの販売する健康食品の広告が「医薬品と誤認され、景品表示法の優良誤認にあたる」と主張していた。
これに対して、岡山地裁は2022年9月に請求を棄却。岡山地裁は昨今の景表法処分で度々「無効」が指摘されてきた「打消し表示」の有効性も認めた。
消費者ネットおかやまは判決を不服として広島高裁に控訴したが、広島高裁は2023年12月12日、請求を棄却した。岡山地裁と同様に、「打消し表示」の有効性も評価して

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