EC売上100億円を突破した自転車販売の「あさひ」、EC化率15%をめざす成長戦略とは
自転車専門店を展開する、あさひの2024年2月期におけるEC売上高は初めて100億円を突破、前期比24.3%増の103億2100万円だった。
全社売上高は同4.5%増の780億7600万円で、EC化率は同2.2ポイント増の13.6%。EC事業の増収は、OMO強化や価格改定、在庫管理の高度化、最大の強みである「人間力」の向上を要因にあげている。
全社売上について(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
2026年2月期を最終年度とする3か年の中期経営計画(中計)「VISION2025」では、中計最終年度の2026年2月期には全社売上高850億円、EC化率15%の達成を掲げている。
マクロ環境に関する市場予測では、2026年は少子高齢化に伴い、労働力人口の減少と人件費圧力が上昇するため、自転車利用者の減少を見込む。自転車市場の環境については、新車の台数が漸減する一方、買い替えサイクルの長期化で修理・メンテナンス需要が増加すると予測。子供用自転車は減少し、一般車から電動アシストにシフトすると見ている。
こうした環境を踏まえ、「デジタル・IT基盤の強化」「物流機能の強化&最適化」「ブランディング強化」という3つの成長基盤を強化し、「お客様との関係性強化(CRM強化)」「既存店の活性化(店舗・EC)」「新しい店舗スタイルの開発」「事業領域の拡大」の4つの重点戦略を遂行する
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