紙製品から考えるエシカル消費
本記事では、2024年2月21日に行われたSustainable Brands OPEN SEMINAR「紙製品から考えるエシカル消費」の模様をリポート。日本製紙太刀川 寛氏×日本製紙クレシア長谷川 敏彦氏×講談社FRaU編集長の関 龍彦氏のパネルディスカッションを、当日ファシリテーターを務めた電通サステナビリティコンサルティング室の田中理絵が、ダイジェストでご紹介します。
<目次>
▼各社の事業におけるエシカルな取り組み
▼成熟期を過ぎた木はCO2をほとんど吸収しなくなる
▼日本でも、エシカルは高くても買い続ける理由になるか
▼回収に足りないワクワクを
▼エシカル消費を日本に広げる鍵とは?
各社の事業におけるエシカルな取り組み
太刀川 寛氏(日本製紙)
太刀川:日本製紙グループは、名前の通り、紙を作っています。印刷用紙、ティシューやトイレットロール、紙パックなど。それから発泡スチロールの代わりになる氷を入れても水濡れしないダンボール紙や、雨に強い選挙用ボード、バイオマス製品も作っています。
木材からすごく細かいセルロースだけを取り出してつくるセルロースナノファイバーは、日焼け止めの中に入れると、シャカシャカ振ったあとに分離しにくくなったり、タイヤに使って強度を出したり、さま
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