2024年の新卒採用が活況を迎えている。「売り手市場」が継続するなか、各社はどのようなアプローチをとっているのか。学生の志望傾向と合わせて解説する
本紙(編注:通販新聞)が2月下旬に実施した「主要通販各社の新卒採用調査」によると、2024年春に入社予定の新入社員への採用活動に関して、前年度に引き続き学生側が有利となる「売り手」市場を感じていた企業が多いことがわかった。コロナも落ち着きを見せる中、オンラインだけでなくリアルも併用した採用活動が再開されるなど学生へのアプローチが積極化している。主要通販実施企業各社の新卒採用活動を見てみる。
採用計画は前年並みが多数
本紙が主要な通販実施企業約20社を対象に調査を実施し、有効回答を得られた各社の今春の新卒採用の状況は別表の通りとなった。前年との採用人数の比較について増減数を回答した企業の内、「増加」したのが5社、「減少」したのが9社となった。また、「前年と同数」とした企業は1社もなかった。
別表:通販企業各社の2024年春の新卒採用状況
採用人数の前年比を見てみると、増減数のほとんどが2~3人程度となっており、おおむね前年度と同じ規模で採用計画を進めたことがうかがえた。
最も増加幅が大きかったのはZOZOで、前年比16人増。回答企業の中では唯一の二桁増となっている。同5人増のQVCジャパンは「人事部門内で新卒採用担
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