ローマ帝国を支えたコンクリート技術 土木工学の小林一輔先生は著書「コンクリートの文明誌(2004)」によれば、コンクリート技術は、すでに2千年前のローマ帝国において完成しており、コンクリート技術があればこそ、道路や水道施設、建築における大規模な社会インフラを構築することに成功し、繁栄をもたらした。 しかし一方で、建造物の修理・修復事業が歴代皇帝の重要な仕事となるに至って、その社会インフラの補修費が膨大となり、ローマからコンスタンティノープルへと首都機能を移転し、それを契機にローマ帝国の滅亡につながった。それとともに、コンクリート技術も失われ、1500年後のドイツでコンクリート技術が復活するまで、コンクリート技術は伝承されることがなかった。 どうして、コンクリート技術が失われたのか? それは、ローマ帝国以降、コンクリート技術を応用するような建設プロジェクトが無くなり、教会建築に見られるような石造りに大きく建設プロジェクトが変化したからだ。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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