【ちょこっと会計①】メソッドチェンジとは
【topic】三菱商事とKDDIのローソン非上場化に伴い、三菱商事の連結決算においてメソッドチェンジ益が計上されるというニュースについて、「メソッドチェンジ益」とは何なのか、以下に記載していく。【解説】メソッドチェンジとは一般に連結決算において使用される単語であり、持分法→子会社、持分法→一般投資など投資先の連結区分が変更されることにより発生する損益をいう。(細かい話をすると日本基準とIFRSで認識の仕方が異なる。ここではIFRSの話をする。)連結区分が変更される=その投資に対する性質が変化したと考えられるため、発生主義に基づき連結区分が変更した時点での公正価値を再度評価し、帳簿に反映させることが求められる。この処理により、取得原価と区分変更時点での公正価値の差額が損益として認識されるというのがメソッドチェンジの仕組みである。今回の三菱商事の例では、KDDIが参画したことで三菱商事の持分比率が51%→50%に変動し共同支配となったことに伴い、連結区分も子会社→持分法へと変更されたことでローソンを連結子会社化した際の取得原価及びその後積み上がった剰余金持分の合計額とKDDI参画時点の公正価値との差額分が損益として認識され、これが約1,200億円の利益と言われている。これは裏を返せばローソンの投資原価に約1,200億円が積み増されたということでもあるので今後の三菱商事・KDDIの手腕次
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