AIが今後数年におけるエージェンシーの差別化要因となり得ることは間違いない。だが、この技術は現状どこまで役立つのだろう?
過去1年間、さまざまなタイプのエージェンシーが、なんらかの形でジェネレーティブAIの試用や導入を図ってきた。その用途は、仕様書やクリエイティブアセットの作成から、バックエンドプロセスの強化、チャットボットの開発まで多岐にわたる。
AIは未だよちよち歩き
AI利用の実験が次なる段階に入るなか、メディア、インフルエンサーエージェンシーはみな、大手クライアントのプロジェクトへの導入に踏み切り、より複雑で大規模なツールの開発にあたっている。だが、いまだ不確実要素は多い。
「(AIは)強力な新技術だが、いわばまだ『よちよち歩き』の段階で、どのような成長をとげるかはまだわからない」と、総合マーケティング企業コードワード(Codeword)の創業パートナーであるカイル・モンソン氏は語る。
同社は昨年、AIについてより深く学ぶため2人の「AIインターン」とのインターンシッププログラムを発足させた。
デジタルアバターに期待される役割
2024年初めにラスベガスで開催されたCESで、S4キャピタル(S4 Capital)傘下のメディアモンクス(Media.Monks)は、新たに設立されたAI部門であるモンクスフロー(Monks.Flow)が開発した、「ワーム
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