年内にサードパーティCookieをChromeブラウザからほぼ全面的に撤退させるという約束を果たすべく、Googleがついに動き出した。
一部のマーケターはすでに代替技術のテストを開始している。来たるべきときを不安な気持ちで待つよりも、自らの手でこの問題に対処すべきと考えているようだ。
とはいえ、大部分のマーケターに動揺はない。もう何年も前から予兆はあったのだから、当然と言えば当然だ。
動画、音声広告への投資は着実に増加
その一方で、複数のエージェンシー関係者は、廃止のプロセスが長引くほど、業界のさまざまな動向、たとえばリテールメディアの台頭、ストリーミングやオーディオの広告費、ディスプレイ広告の役割などに、複合的な影響が及ぶとみている。
また、ケーブルテレビの契約を解除して、ネットでの動画視聴を選択する(いわゆるコードカッティング)現象のおかげで、広告費はすでに従来型のリニアテレビから動画配信サービスに流れはじめている。
その反面、サードパーティCookieの喪失でターゲティング広告が難しくなるに伴い、一部のエージェンシーはディスプレイ広告への支出が減り、代わってストリーミングの動画広告や音声広告への投資が増える傾向を目の当たりにしている。
こうした傾向の元凶がGoogleであるとは言わないが、サードパーティCookieの喪失が火に油を注いでいることは確かだ。
パフォーマ
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