アスレタは人気レギンスを無料配布：顧客獲得のための「商品スワップ」は実を結ぶのか

2月初頭のさわやかな冬の日、米国の5つの都市で、数千人がアスレタ（Athleta）のサルテーションスタッシュタイツ（Salutation Stash Tights）を無料で入手するため、暖かく着込んで行列に並んだ。1着でもどこかのブランドのレギンスを持参して交換するというのが唯一の条件だった。
アスレタがスレッドアップ（ThredUp）と合同開催し、「ムーブアップ（Move Up）」と呼ばれたこのイベントにおいて、同社はこのような形で商品を無料提供するのははじめての試みだった。ニューヨーク市で1000足、マイアミで500足、ダラスで500足、ワシントンで500足、シカゴで500足、合計で3000足のタイツが配布された。しかし、あまりの需要の多さに配布するタイツが足りなくなったと、最高コマーシャル責任者を務めるシャノン・ダーメン氏は米モダンリテールに語った。結局、列に並んだがタイツを受け取れなかった人々には、店舗で1つの商品を20％引きで購入できるクーポンを配布した。
このような商品スワップは、特に顧客獲得コストがうなぎ登りになっている現在、ブランドが新規顧客を獲得するための一般的な方法になりつつある。たとえば、ルルレモン（Lululemon）とシャワーヘッド会社のジョリー（Jolie）は、買い物客に自社ブランドの商品を試し、競合他社と

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