信頼の再構築よりもAIか~ダボス会議2024~
気温マイナス5度の屋外から精力的に発信をする世界のメディア
<目次>
▼ダボスは天気も情報も変化が激しい
▼2024は、選挙に揺れる年
▼メインテーマはAIとの向き合い方~規制と偽情報~
▼中東のサステナビリティへの本気度がわかるショーケース
▼問われる日本のプレゼンス
▼信頼の再構築よりもAIへの関心
ダボスは天気も情報も変化が激しい
毎年行われている世界経済フォーラムの年次総会・通称ダボス会議は例年より1週間早い、1月15日~19日に行われました。今年のテーマは「信頼の再構築」(Rebuilding Trust)です。
参加企業の担当者たちは、クリスマスとお正月休みで調整作業が3週間ほど止まってしまい、休み明けから急ピッチで準備を進めました。会議直前にウクライナの和平会議が行われ、ゼレンスキー大統領がダボス会議も含めて参加することが発表されました。
この2年ほどのダボス会議にロシアからの参加はなく、会議全体でウクライナが議論の中心になっています。かつて紛争が起きていた南アフリカや中東の当事者を会議に招き、このダボスの地で対話の場を設ける、いわば調整役を担っていた会議の役割も変化しつつあるように感じました。
今年のダボスは、朝は雪、昼は晴れ、夜は氷点下と変化が激しい天候でし
コメント