長らく欧米でキャリアを積んだ筆者は、日本に経営者として帰任した際、ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン(本稿ではインクルーシブネス)の現状に大いにギャップを感じた。同調圧力がはびこりがちな日本社会の慣習がDE&Iの浸透を妨げていたのだ。一方、自分の意見や考えをもって周囲に貢献したいという思いは洋の東西を問わずあり、「個」を尊重することは世界の潮流でもある。多様な人材を活かす環境を整えることは、新たなリーダーの発掘や相互信頼の醸成に不可欠であり、それが企業文化の変革につながり、組織に競争力をもたらす。いまこそ日本企業はDE&Iの必要性を理解し、経営戦略として推進すべきである。
Source: ハーバード
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