創業7年の革製品ブランド、メティエ(Métier)で、メリッサ・モリス氏はラグジュアリーのルールを書き換えている。
ビジネスへの影響に関する(商品を売り続けなければ収益が向上しないという)従来の説にもかかわらず、デザイン的にメティエのバッグは買い換えるようなものではない。また、ラグジュアリー小売店の定番イメージである冷淡で威圧的な雰囲気とは対照的に、ロンドン・メイフェア地区にあるメティエの最初の店舗は、意図して温かく居心地の良い雰囲気を醸し出している。ラグジュアリーブランド各社が華々しいイベントやキャンペーンで消費者の注目を集めようと競うなか、メティエはマーケティングを抑制し、眼識ある消費者が自分で発見できるように、または彼らが自分で見つけたと思えるように、戦略的にパンくずを配置している。
妥協のないその戦略とは?
「職人技や製品に関する価値観といった伝統的な理想を取り入れ、それを現代のライフスタイルに合わせて再考したいと考えている」とモリス氏は言う。彼女は、イタリアに拠点を置くメティエの製造が、同国内に2つしかないアトリエのうちのひとつで行われ、彼女の基準を満たす職人技と現場で観察できるエンドツーエンドのプロセスの両方が提供されていることについて言及する。また、同氏は使用される素材の95%を開発しており、皮なめし工場と協力して最高品質の素材の感触や
コメント