「ポスドク」という職業がある。博士号(ドクター)を取得した「あと(=ポスト)」の身分なのでポストドクター、略してポスドク、と呼ばれる。要は非正規雇用の研究者を指す用語だ。これまでの5回の記事において、私は東大卒業後にポスドクとしてスタートした自分のキャリアをもとに、ポスドクの民間企業への転職の実態を書いてきた。その中で、伝統的な日本企業の雇用慣習、具体的には貴族的とも言える「大企業の正社員」という特権階級との対比を通して、ポスドクのありうるキャリア戦略について述べた。具体的には、日本型のメンバーシップ型雇用はあきらめ、外資型のジョブ型雇用でのキャリアビルディングを目指すことが現実的であるとし、しかしながら生涯賃金においては1億円程度の差がついてしまうこと(つまり博士号取得により1億円損する)を解説した。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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