資本主義社会の「陰謀論」の正体(?)
今回の記事はちょっとした思い付きで、SNSなどで語られる陰謀論と資本主義経済の話をしたいと思います。なにかエビデンスがあったり、理論的にしっかりした話をしたりするわけではないので悪しからず…。 「DS(ディープステート)」などと呼ばれる言説を聞いたことがあるでしょうか。これは、世間でいわゆる陰謀論と言われるものの一種でして、「政府を陰から操る組織」を指す言葉です。政治は民主主義の下では、選挙で選ばれた政治家によって行われるべきものですから、当然この「DS」は悪いものとして扱われています。 「そんな悪の組織みたいなもの実際にはいないでしょ」「だいたい誰がなんのためにそんなことするの」と一蹴してしまってもいいのですが、政治に積極的に関わって影響を及ぼそうとする組織が世の中に全くないか、と言えばそんなこともありません。 例えば日本で言うと経団連なんかがそうでしょう。彼らは大企業の集まりです。より大きな利益を得るために日々ロビイングに励んでいます。悪しように言いましたが、彼らは企業ですから、株主や従業員への責任として、利益を上げる努力をする義務があります。ですから、決して彼らが悪の組織だと言いたいわけではありません。彼らは彼らで合理的な行動を取っているにすぎません。 政治家も政治家で、献金や得票のために企業とコネクションを持つことを合理的と捉えることもあるでしょう。 経済学には、「合成の
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