日本型リテールメディアの成功は、アメリカの模倣にはない。電通グループが考える未来
※この記事は、2023年11月20日「Business Insider Japan」で公開された記事を一部編集し、掲載しています。
IGP(Integrated Growth Partner)を標榜し顧客企業と社会の持続的成長にコミットするパートナーを目指す電通グループ。大手小売業がリテールメディア開発への取り組みを始める中、リテールメディアの立ち上げを支援する社内横断プロジェクト「dentsu retail unit」を発足した。
「生活者の買い物体験を豊かにしてクライアント企業の商品購入を促進し、小売業の売り上げ拡大に貢献する、という三方良しの実現はわれわれのミッションそのもの」というdentsu Japanの松永久グロースオフィサーが、リテールメディアを取り巻く現状と同社の取り組みを語る。
大手小売業がリテールメディア開発に取り組み始めた理由
小売業者が自社で独自に収集した顧客の購買データや行動データ(ファーストパーティー・データ)を活用し、広告を配信するリテールメディアに注目が集まっている。
生活者が商品を購入する小売業は、店舗に設置された広告ポスターやサイネージ、あるいは自社のアプリやウェブサイトなど、顧客接点となるメディアを保有している。これらのメディアに対する購買データを中心とするファーストパーティー・データを活用した広告や販
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