血液から精製される血清には、抗体が含まれ、その血清もしくは単離した複数の抗体を投与することで、ウイルスなどの病原体による感染から命を守ることができます。そして、この治療法の実現には、日本近代医学の祖とも呼ばれる北里柴三郎の研究が礎となっています。この「血清療法」の主役ともなる「抗体」について、さらに詳しく解説していきます。いまでは、抗体を利用した多くの医薬品「抗体医薬」が登場し、治療にいかされています。抗体医薬によって救われた少年が、後年、今度は自らが「命を救う」医師になったという、奇跡のような物語も生まれました。
Source: 現代ビジネス
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