増収増益で堅調に推移しているキューサイ。美容化のIKKOさんを活用したインフォマーシャルを中心として訴求に成功している。これまでの戦略と今後の展望を佐伯澄社長が語る
キューサイは、22年3月の佐伯澄社長の就任以降、「ウェルエイジング」支援を掲げ、事業構造の転換を進める。化粧品、健康食品を軸として単品通販モデルの脱却も図り、エイジングケアの総合プラットフォーム構築をめざす。佐伯澄社長に改革の進展を聞いた。
キューサイ 代表取締役社長 佐伯 澄氏
事業構造の改革のポイント
チャネル横断のマーケティングを強化
――就任に際して「マルチチャネル・マルチプロダクト」を打ち出した。
以前は、ブランドの概念が希薄だった。チャネル別ではなくブランド軸で見る組織に変え、チャネル横断のマーケティング機能を強化した。
一例として福岡市内で行った「コラリッチ」のキャンペーンでは流通の配荷量、販促、EC誘導策など導線の設計、クリエイティブもこれに即したものに変えた。ブランド別のPL分析、認知から購買、顧客育成に至る分析も強化している。
社内外へ向け、組織&意識改革
――ウェルエイジングカンパニーを掲げ、組織・意識改革を進めた。
期待役割に基づく組織改編、名称変更に始まり、「ウェルエイジング」の文脈に沿った企画の検討・実施、コーポレートブランディングを進めている。広報部門もウェ
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