人の行動を変える面白い仕組み

最近、僕らの身の回りにあるサービスで使われている「仕組み」で面白いと感じたものがあった。それは「イナーシャ（慣性）」と呼ばれるもの性質で、人は面倒なことをやりたがらずに「このままでいいや」となってしまうことだ。このイナーシャを上手く使った僕らの身の回りのサービスが「メルマガのデフォルト設定」だ。例えば、何かのサービスに申し込む時に「メルマガを受け取る」というチェックボックスにデフォルトでチェックが入っているのを見たことがあるかと思う。これがまさにイナーシャで人の心理を上手く使ったもの。この設定をデフォルトにすることで人はイナーシャの性質から現状維持の行動をとる。そうするとメルマガを定期的に送ることができ、顧客へ新規サービスを提案したり、様々なアプローチができる。またアメリカの調査結果でも同じようなことがあり年金への加入に関するもので、4年ほどで大きく数字が伸びた事例がある。日本で年金への加入は20歳になれば国民年金に自動で加入されるが、アメリカは自身で加入するようになっている。つまりその人の意思がない限り加入されない。そのようなこともあり、大企業では確定拠出年金を導入している。だが、思ったように加入してくれる人が少なく頭を抱えていた。そこで企業側が年金への加入を「デフォルト（初期設定）」にし人の意思に関わらず自動的に加入するようにした。もちろん意思表示をすれば加入を拒否できることも

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