イノベーション創出のメカニズムの根幹にあるのは、知の探索と深化のバランスだ。知の探索と深化が高いレベルでバランスよくできることが、「両利きの経営」である。探索はコストがかかるため、組織はどうしても知の深化に偏る傾向がある。知の探索をなおざりにするので、やがてイノベーションが枯渇するのだ。日本企業の多くが陥っている状況も同様である。この状況から抜け出すために、いま日本企業は何をすればよいのか。本稿ではこの問いに答えるために、知の探索・知の深化の理論の研究成果を紹介していく。本稿は『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社、2019年)の一部を抜粋し、紹介したものである。
Source: ハーバード
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