米国全体で個人消費が冷え込むなかでも、小売企業は高所得者向けのモールをターゲットに拡大を続けている。
11月だけでも、トイザらス（Toys ‘R’ Us）とウィルソンスポーティンググッズ（Wilson Sporting Goods）が国内最大のショッピングモールであるモールオブアメリカ（Mall of America）に大型店舗をオープンした。グッチ（Gucci）は、4月にアメリカーナ・アット・ブランド（Americana at Brand）、8月にはグローブ（Grove）という南カリフォルニアの2大ショッピングモールにそれぞれ進出した。同じ8月には、メンズウェアデザイナーのトッドスナイダー（Todd Snyder）が、米国でもっとも収益性の高いモールのひとつであるマイアミのバルハーバーショップ（Bal Harbour Shops）にブティックを開設した。
「モールは死にかけている」と叫ばれている一方、一般的に高所得者や観光客が訪れる場所にあるAクラスのモールは繁栄している。コアサイトリサーチ（Coresight Research）の6月のレポートによると、一流モールの2022年のトラフィックは2019年の水準から12％増えた。9月には米国で最大のモール所有者であるサイモンプロパティグループ（Simon Property Group）が、自社のモールの稼働率が95.2％で、前年の9
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「 モール は死にかけている」と叫ばれる一方、Aクラス 施設への需要は高止まり
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