ブランディングという力 パナソニックはなぜ認知度をV字回復できたのか
パナソニックは、日本を代表する世界的な企業ですが、近年はブランドイメージの低下に悩まされていました。特に若い世代からは、古臭くて魅力のない会社と見られていたのです。しかし、2021年から始まったブランディング戦略によって、その状況は劇的に変わりました。わずか2年で、20代のブランド認知度は53%から85%に跳ね上がり、パナソニックは再び注目される会社になったのです。本書は、そのブランディング戦略の舞台裏を、作家・ジャーナリストの上阪徹氏が徹底取材したものです。グループCEOの楠見雄規氏の単独インタビューをはじめ、新しいブランド・スローガン「幸せの、チカラに。」の制作過程、ユニークなオウンドメディア「q&d」の運営方法、従業員が作った音楽楽曲の制作秘話、事業会社が独自に作るブランド・スローガンの事例など、多彩なコンテンツが満載です。本書のメッセージは、ブランディングとは何か、ということです。ブランディングとは、単に商品やサービスの価値を高めるための手段ではありません。それは、企業の存在意義や理念を社会に伝えるためのコミュニケーションです。そして、そのコミュニケーションは、一方的なものではなく、対話的なものでなければなりません。パナソニックが行ったブランディング戦略は、まさにそのことを実践したものです。社内外のさまざまなステークホルダーとの対話を通じて、パナソニックのブランドエ
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